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ハーブを育てているあなた、「うちの子、なんだかヒョロヒョロ…」「もっとワサワサ茂らせたいけど、肥料ってどうすれば?」なんて悩んでいませんか? 実は、多くのハーブは肥料をたくさんあげすぎると、香りが弱くなったり、徒長してしまったりするんです。
ハーブ栽培で肥料は本当に必要?その基本を知ろう
ハーブ栽培で肥料は本当に必要?その基本を知ろう
ハーブ栽培、始めたばかりだと「野菜みたいに肥料をあげなきゃ!」って思いますよね。でも、ちょっと待ってください。多くのハーブは、実はそんなにたくさんの肥料を必要としないんです。
むしろ、肥料を与えすぎると、葉っぱばかりが茂って香りが弱くなったり、病気になりやすくなったりします。野生に近いハーブが多いから、痩せた土地でも育つようにできているんですね。もちろん、種類によっては少し肥料が必要なハーブもありますが、基本は「控えめ」が鉄則です。
あなたのハーブに合う肥料は?種類別「ハーブ栽培の肥料選び」
あなたのハーブに合う肥料は?種類別「ハーブ栽培の肥料選び」
肥料の種類を知ることから始めよう
さて、いよいよ「ハーブ栽培の肥料選び」の本題です。肥料といっても、本当に色々な種類がありますよね。大きく分けると、「化成肥料」と「有機肥料」の二つがあります。
化成肥料は、栄養分がギュッと詰まっていて、効き目が早いのが特徴です。でも、量を間違えると根を傷めたり、土を硬くしたりすることもあります。一方、有機肥料は、油かすや堆肥など自然由来のもの。ゆっくり効いて土を豊かにしてくれるメリットがありますが、匂いが気になったり、虫が寄ってきたりすることも。
ハーブの場合は、ゆっくりと穏やかに効く有機肥料の方が、ハーブ本来の風味を損ないにくいと言われています。特に、口にする葉や花を収穫することが多いハーブには、安心できる有機肥料を選ぶ人が多いですね。
ハーブの種類で肥料の考え方を変える
ハーブと一口に言っても、バジルやミントのように生育が旺盛で少し肥料を好むものもあれば、ラベンダーやローズマリーのように痩せた土地を好むものもあります。だから、「あなたのハーブに合う肥料は?」と聞かれたら、「どのハーブを育てているか」を考えるのが次のステップ。
例えば、バジルは葉をたくさん茂らせたいので、生育期に液体肥料を薄めて与えると効果的だったりします。でも、乾燥を好むタイプのハーブに同じように肥料をあげると、かえって弱ってしまうことも。ハーブ栽培の肥料選びは、育てるハーブの性質を理解することが肝心なんです。
特定のハーブについては、nipponplants.comさんのサイトにも詳しい情報があるかもしれないので、調べてみるのも良いでしょう。
ハーブの種類別 肥料のヒント(あくまで目安です)
- バジル、ミント、パセリ(葉をたくさん使うもの):生育期に薄めの液体肥料を時々
- ラベンダー、ローズマリー、タイム(乾燥を好むもの):基本的に肥料は不要、生育が悪い場合に控えめに
- カモミール、レモンバーム:植え付け時に元肥を少量、追肥は控えめに
肥料を与えるベストタイミングとやり方
肥料を与えるベストタイミングとやり方
肥料を与えるベストタイミングはいつ?
さて、ハーブ栽培の肥料選びの次は、いつ肥料をあげるか、ですよね。ここを間違えると、せっかくの肥料も台無し、いや、むしろハーブを弱らせる原因になりかねません。
肥料を与えるベストタイミングは、基本的にハーブが生育を始める春か、一番元気に育つ生育期です。多くのハーブは、冬は成長がゆっくりになるので、その時期に肥料をあげてもあまり意味がないどころか、根に負担をかけるだけ。
特に、植え付けたばかりの時や、株がまだ小さい時は、根が肥料の成分をうまく吸収できなかったり、肥料焼けを起こしたりしやすいので要注意。焦って肥料をあげる必要はありません。まずは土に慣れさせて、根がしっかり張ってから考えましょう。
液体肥料と固形肥料、どう使い分ける?
肥料を与えるやり方も、液体肥料か固形肥料かで変わってきます。液体肥料は水に薄めて使うので、根に素早く栄養を届けたいときや、生育期に少しずつ栄養を補いたいときに便利。ただし、濃度を濃くしすぎると、これまた肥料焼けまっしぐらなので、パッケージの指示通り、いや、それより薄めくらいで使うのがハーブには安全です。
固形肥料は、土の上に置いたり、土に混ぜ込んだりして使います。ゆっくりと時間をかけて栄養分が溶け出すタイプが多いので、植え付けの時に元肥として使ったり、長期間効かせたい場合に適しています。ただし、根元に直接置きすぎると、これもまた肥料焼けの原因になるので、株から少し離して置くのがポイントです。
肥料を与えるタイミングの目安
- 植え付け時:元肥として緩効性固形肥料を少量(種類による)
- 生育期(春~秋):液体肥料を規定より薄めて2週間に1回程度(生育旺盛な種類)
- 生育が鈍い時:液体肥料をさらに薄めて様子を見ながら
- 冬:基本的に肥料は与えない
ハーブ栽培の肥料選びで失敗しないための注意点
ハーブ栽培の肥料選びで失敗しないための注意点
肥料のあげすぎは逆効果、枯らす最大の原因かも
ハーブ栽培の肥料選びで、一番やりがちな失敗が「愛情たっぷり=肥料たっぷり」と思ってしまうこと。でも、これが本当に危険なんです。
人間でいうと、お腹がいっぱいなのに無理やりご飯を詰め込まれるようなもの。根っこが肥料の濃さに耐えきれず、水分を吸えなくなって枯れてしまう「肥料焼け」を起こすことがあります。
特に、液体肥料を規定量より濃くしてしまったり、固形肥料を根元にベタッと置いてしまったりすると、あっという間にハーブは弱ってしまいます。良かれと思ってやったことが、命取りになるなんて、皮肉なものですよね。
ハーブの声を聞く:植物の状態をよく観察しよう
ハーブが肥料を必要としているかどうかは、株の様子を見れば大体わかります。
葉の色が薄かったり、茎が細くてヒョロヒョロしていたり、花付きが悪かったりする場合、もしかしたら栄養が足りていないのかもしれません。でも、これも水枯れや日照不足など、他の原因の場合もあるので、決めつけは禁物です。
逆に、葉が濃い緑色になりすぎていたり、茎と茎の間が間延びして徒長していたりする場合は、肥料過多のサインかもしれません。植物は言葉を話せませんが、その姿で色々なことを教えてくれています。毎日観察する習慣をつけることが、ハーブ栽培の肥料選びを成功させる鍵です。
ハーブが肥料を欲しがっているサイン(可能性)
- 葉の色が全体的に薄い黄色っぽい
- 株の生長が明らかに遅い
- 茎が細く、頼りない感じがする
- 葉の数が少ない、茂らない
肥料過多かもしれないサイン
- 葉が濃すぎる緑色
- 茎の間が不自然に間延びしている(徒長)
- 葉の縁が茶色く枯れてくる(肥料焼けの初期症状)
- 病気や害虫に弱くなる
土と肥料の相性を考える:どんな土を使っていますか?
ハーブ栽培の肥料選びは、どんな土を使っているかによっても考え方が変わってきます。
もともと栄養分が豊富な土や、堆肥などがたっぷり混ぜ込んである土を使っているなら、しばらくは肥料は必要ないかもしれません。逆に、サラサラの痩せた土を使っている場合は、植え付け時に少量の元肥を混ぜておくと生育がスムーズになることがあります。
市販のハーブ用培養土を使う場合は、すでに肥料分が含まれていることが多いので、しばらくは追肥の必要がない場合がほとんどです。まずは土の説明書きを読んで、どんな土なのか、どれくらい肥料分が含まれているのかを確認しましょう。土の状態を理解することが、無駄なく、そしてハーブに負担をかけずに肥料を与える第一歩です。
ハーブ栽培の肥料選び:まとめ
ハーブ栽培における肥料選びは、やみくもに与えるのではなく、「なぜ、いつ、何を、どれだけ」を考えることが肝心です。多くのハーブは控えめな肥料で十分育ちますが、種類によっては少しのサポートでより豊かに育つこともあります。今回ご紹介したポイントを参考に、あなたのハーブ一つ一つの声を聞くように、最適な肥料を選んでみてください。きっと、これまで以上に香りの良い、美味しいハーブが収穫できるはずです。