節水 厨房のコツ:毎日できる簡単テクとおすすめグッズ
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節水 厨房のコツ:毎日できる簡単テクとおすすめグッズ

8/1/2025, 9:50:01 AM

節水 厨房の実践ガイド。溜め洗い・ボウル洗い・冷蔵庫解凍・起泡器や節水コマ導入で水道代を削減。米のとぎ汁や茹で汁の再利用も紹介

Table of Contents

本記事はキッチンでの節水をテーマに、主な水の使い道の可視化からムダの特定、具体的な削減テクまでを一気に整理する. 食器洗いは溜め洗いと予洗いで流水を止め、食洗機は満量・標準コースで1日1回に集約する. 野菜や果物はボウル洗いに切り替え、解凍は冷蔵庫または電子レンジで流水をゼロに近づける. 低流量の蛇口・節水コマ・起泡器などの器具を導入し、5L/分程度から段階的に最適化、メンテを月1で実施する. さらに米のとぎ汁や茹で汁を予洗い・掃除・植物の水やりに再利用し、塩入りや放置などのNGを避けて安全に回す. 目安データとチェックリスト、バケツ計測やオン/オフ手元化などのトリガーで行動を固定化し、家庭の水使用を確実に減らす.

Question

Answer

節水 厨房で一番効果的な方法は何ですか?

溜め洗いと食洗機の満量運転を基本にして流水時間を減らすことです。

野菜は流水よりボウル洗いでどれくらい節水できますか?

ボウル2回交換にすると一般的に半分以下の水量で済みます。

起泡器や節水コマは体感が悪くなりませんか?

適正流量の製品を選べば泡で体感水量が増え使い勝手は保てます。

米のとぎ汁は植物に使っても安全ですか?

薄めて少量なら安全ですが塩分や油を含む茹で汁は使わないでください。

冷凍食材の解凍で節水するにはどうすれば良いですか?

前夜に冷蔵庫へ移して解凍し急ぐ場合のみ電子レンジを使います。

キッチンでの主な水の使い道を把握してムダを見つける

よく使う場面を可視化する

  • 食器洗い.
  • 野菜・果物の下処理.
  • 調理(茹でる・蒸す・出汁取り).
  • 解凍や下ゆでの予処理.
  • 掃除・ふきん洗い.
  • 製氷・飲料水(浄水の出しっぱなし含む).

水のムダが起きやすい行動

  • 蛇口を開けっぱなしでの予洗い・すすぎ.
  • 少量の食器を何度も洗う(小分け洗い).
  • 流水での解凍や野菜洗い.
  • 鍋の容量に対して過剰な湯量で茹でる.
  • 浄水器を数分流してから使う習慣.
  • 水漏れ(吐水口の滴下・配管のにじみ)に気づかない.

現状を数えて把握するミニ診断

  • 1日の「蛇口オン時間」を計る(キッチンタイマーで合算).
  • 食器洗い1回のバケツ量を測る(10Lバケツで回数カウント).
  • 解凍回数と方法を記録(流水/冷蔵/電子レンジ).
  • 週の茹で調理の回数と鍋サイズ・水量をメモ.
  • 食洗機/浄水器の使用回数と運転モードを記録.

目安データでギャップ確認

行為

一般的な消費の目安

ムダの典型

改善のヒント

手洗い食器

連続吐水で毎分約6〜10L.

10分洗いで60〜100L.

溜め洗い+まとめ洗いで半減.

野菜洗い

流水2分で12〜20L.

砂落としで長時間流水.

ボウル2回転で約4〜6L.

解凍

流水10分で60〜100L.

急ぎで常に流水解凍.

冷蔵庫前日移動/電子レンジ解凍.

茹で調理

鍋満水で3〜5L.

食材少量でも大鍋使用.

小鍋/フライパン茹で/少水調理.

ムダ点の特定とトリガー作り

  • 蛇口の「オン/オフ」手元化(起泡器やワンタッチ切替)で出しっぱなしを防ぐ.
  • シンクに基準バケツ(10L)を常置し使用量を見える化.
  • 「解凍は前夜に移す」冷蔵庫メモを固定化.
  • 鍋のサイズ表をコンロ横に貼る(人数→鍋径の早見).
  • ふきん・まな板はまとめ洗いの時間帯を決める.

関連ガイドで深掘り

食器洗いは溜め洗いと予洗いで節水し食洗機は満量で回す

溜め洗い+二槽運用で一気に削減

  • シンクやボウルに洗い桶(洗剤入り)とすすぎ桶を用意して順に処理する.
  • 油物は紙やヘラで拭き取り、乾いた汚れはスクレーパーで落としてから浸ける.
  • コップ→箸・スプーン→皿→油の少ない鍋→油の多いフライパンの順で洗う.
  • すすぎはまとめて短時間で行い、蛇口は必要な時だけ開ける.

予洗いのコツ(水を使わない・最小限で)

  • キッチンペーパーや古布で油・ソースを拭き取る(排水の汚れも減る).
  • 米のとぎ汁や茹で汁で軽く予洗いしてから本洗いする.
  • 固着汚れは40〜50℃のぬるま湯に数分浸け置きし洗剤量を抑える.
  • 泡立てネットやスポンジは高密度タイプを使い少量洗剤で時短する.

手洗いと食洗機の上手な使い分け

場面

おすすめ方法

ポイント

少量(1〜2人/数枚)

溜め洗いの手洗い

流水は使わずまとめてすすぐ.

中〜大量(家族分)

食洗機で満量運転

満載時に標準コースで水と電気の効率が最良.

木製・アルミ・耐熱外の器

手洗い

素材劣化を避けるため別処理.

食洗機は「満量」で効率最大化

  • ラックのガイドに沿って食器を密に配置し、ノズルの噴射を遮らないよう向きを揃える.
  • 汚れはこそぎ落とし、ソースの塊だけ除去(予洗いの水は使わない).
  • 標準コースを基本にして、軽い汚れはエコ/短時間を選ぶ.
  • 夜に満載→タイマー予約で1日1回運転に集約する.

蛇口・道具の小ワザで出しっぱなし防止

  • 起泡器(泡沫器)や節水コマで流量を下げる.
  • ワンタッチ止水のハンドシャワー型に替えてオン/オフ操作を手元化する.
  • 10Lバケツを目安器にして、1回の洗いでの使用量を見える化する.

チェックリスト(今日から)

  • 洗い桶2つを常設して溜め洗いを固定化する.
  • 油汚れは紙拭き→スクレーパーで物理除去を徹底する.
  • 食洗機は7〜8割では回さず、満量まで待ってから運転する.
  • すすぎ時のみ蛇口を開け、停止の声かけ(自分/家族)を習慣化する.

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野菜や食材はボウル洗いと冷蔵庫解凍で流水を減らす

ボウル洗いの基本フロー

  • 大きめボウルに水を張り、野菜を沈めて軽く振り洗いする.
  • 砂や泥が沈んだら水を替え、2〜3回で仕上げる(流水は最後の短時間すすぎのみ).
  • 葉物は根元を切って広げ、茎→葉の順で漬け洗いする.
  • 表面ワックスや農薬が気になる時は、酢水(水1Lに酢小さじ1)に1〜2分浸けてからすすぐ.

食材別の時短・節水テク

  • 土付き根菜(大根・人参・じゃがいも): たわしで泥を落としてからボウルで2回洗いする.
  • 葉物(ほうれん草・レタス): 2槽運用で漬け替え、流水は仕上げ5〜10秒だけにする.
  • きのこ類: 汚れはブラシで払うだけでOK、水洗いは最小限にする.
  • 果物: ボウルで転がし洗い→ザル上げ→短時間すすぎで香りを残す.
  • 米・雑穀: 1回目の水は素早く捨て、以降は優しくかき混ぜ短時間で切り上げる.

流水とボウルの使用量の目安

作業

流水の一般例

ボウル運用の例

削減ポイント

野菜3〜4人分の下洗い

2〜3分で約12〜30L.

ボウル2回交換で約4〜6L.

最後だけ短時間すすぎにする.

果物の洗浄

1分で約6〜10L.

1回漬け+すすぎ5秒.

ザルで水切りを徹底する.

冷蔵庫解凍で流水ゼロへ

  • 前夜に冷凍食材をチルド/冷蔵へ移し、受け皿に入れてドリップを受ける.
  • 厚み2cmの肉なら冷蔵庫で約8〜12時間を目安にする.
  • 急ぐ時は電子レンジの解凍モードを使い、部分加熱→余熱で均す.
  • 流水解凍は衛生管理が難しく水量も大きいので避ける(必要なら密閉袋+低流量で短時間).

再利用でダブル節約

  • 野菜の洗い水は泥が沈んだら上澄みを取り、ベランダ掃除や予洗いに回す.
  • 米のとぎ汁は食器の予洗いに使い、洗剤使用量を抑える.
  • ゆで汁(パスタ・野菜)は粗熱後にシンク周りの拭き掃除へ活用する.

チェックリスト(固定化)

  • ボウル+ザルをシンク常設し「漬け洗い」を標準化する.
  • 買い物日に「冷蔵庫解凍の予約」を習慣化し、翌日の献立に反映する.
  • すすぎは5〜10秒で終えるルールを家族と共有する.

関連リンク

低流量の蛇口・節水コマ・起泡器などの節水器具を導入する

主な節水器具と特徴

器具

概要

期待できる削減

取り付け難易度

起泡器(泡沫器・エアレーター)

空気を混ぜて水を広げる.

約20〜50%削減.

低(先端ねじ込み).

節水コマ(固定コマ)

蛇口内部で流量を制限する部品.

約20〜40%削減.

中(分解して装着).

低流量蛇口/カートリッジ

機構的に流量・吐水形状を最適化.

約30〜60%削減.

中〜高(本体交換).

スプレー切替ノズル

シャワー/ストレート切替で洗浄効率UP.

使用時間短縮で実質削減.

低(先端交換).

選び方(キッチン向けの着眼点)

  • 吐水量の目安: 6〜8L/分→3〜5L/分へ落としても使い勝手を保てるか確認する.
  • 泡の質: 起泡が細かいほど体感量が増えて洗いやすい.
  • 切替機能: スプレー/ミスト/整流で食器すすぎやシンク掃除を時短する.
  • 耐熱・耐久: 熱湯や油はねに強い素材(黄銅/ステンレス)を選ぶ.
  • ねじ規格: 国内は主にM22外ネジ/M24内ネジ、アダプタ同梱か確認する.

取り付けとメンテのコツ

  • 先端パーツを外し、パッキンの向きを確認して新しい起泡器を装着する.
  • 節水コマはスピンドル側に入れるタイプが一般的、逆向き装着に注意する.
  • 月1回は起泡器のスクリーンを外してカルキや砂利をブラシで洗う.
  • 流量が極端に落ちたら、フィルター詰まりと止水栓の開度を点検する.

体感低下を防ぐ使い方

  • すすぎ時はスプレーを広角にして接触面積を増やす.
  • こびり付きは先にスクレーパーで除去し、低流量でも短時間で落とす.
  • 鍋やシンクは張り水→一括すすぎで流しっぱなしを避ける.

投資回収の目安

ケース

コスト

想定削減

回収期間の目安

起泡器 1個

1,000〜2,000円.

月1〜2m³削減.

2〜6ヶ月.

節水コマ 1個

500〜1,500円.

月1m³前後.

2〜4ヶ月.

低流量蛇口へ交換

1〜2万円.

月2m³+時短.

8〜18ヶ月.

※水道料金は自治体差あり、下水道料金含む場合は効果が大きくなる.

チェックリスト(導入前後)

  • 現状の吐水量を1分バケツ計測で把握する(L/分).
  • 家族の不満が出にくい5L/分程度から段階導入する.
  • 導入1週間後に使い勝手を聞き、ノズル角度や切替頻度を調整する.
  • 月1回のスクリーン清掃を家事ルーチンに組み込む.

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米のとぎ汁や茹で汁を掃除や植物の水やりに再利用する

米のとぎ汁の上手な使い道

  • 食器の予洗い: とぎ汁のデンプンで油を浮かせ、洗剤と水の使用量を減らす.
  • コンロ・換気フード拭き: ぬるめのとぎ汁で布巾を湿らせ、皮脂汚れを優しく落とす.
  • 床・シンク掃除: アルカリ性が弱いので手肌にやさしく日常拭きに向く.
  • 観葉植物の水やり: 1〜2回目の薄いとぎ汁を2〜3倍に薄めて少量与える(月1回目安).

茹で汁(パスタ・野菜・じゃがいも)の活用

  • 油汚れの下処理: 温かい茹で汁をフライパンに注いでヘラでこそぎ、油分を浮かせる.
  • 排水口まわりのぬめり対策: 60℃前後に冷ました茹で汁をゆっくり流してブラシでこする.
  • ベランダ・玄関の拭き掃除: デンプンで汚れを絡め取りやすくする(仕上げに水拭き).
  • 植物の活力水: 野菜の茹で汁は塩分なしのみ使用、常温に冷まして希釈して与える.

やってはいけないNG例

  • 塩・油・ソースが入った茹で汁を植物に与えること.
  • カビやすいとぎ汁を常温放置して翌日以降に使用すること.
  • 毎回とぎ汁を同じ鉢に与え続けること(根腐れや虫を誘発).
  • 熱いままシンクへ大量に流すこと(配管やパッキン劣化の恐れ).

再利用フロー(キッチンで完結)

  • 米を研いだら1回目の濃いとぎ汁は予洗いへ、2回目以降は掃除・植物用へ分ける.
  • とぎ汁・茹で汁はザルで粗ゴミを取り、バケツやピッチャーに移す.
  • 掃除は上から下へ(棚→カウンター→床)で一筆書きに拭き進める.
  • 植物へは薄めて少量、鉢底から軽く水が出る程度で止める.

用途別 目安早見表

種類

主成分/特徴

おすすめ用途

希釈/温度

米のとぎ汁(1回目)

デンプン濃い.

食器予洗い・油汚れこそぎ.

原液/常温.

米のとぎ汁(2〜3回目)

穏やか.

拭き掃除・観葉植物.

2〜3倍希釈/常温.

野菜の茹で汁

ミネラル微量.

床拭き・排水口ぬめり対策.

50〜60℃→手袋使用.

パスタ茹で汁(塩なし)

デンプン.

フライパン油落とし.

温かい状態で使用.

虫・ニオイ対策と保管

  • 使い切り前提、最長でも冷蔵で半日以内に使う.
  • 拭き掃除後は水拭き→乾いた布で仕上げてベタつきを残さない.
  • 植物は屋外で朝に与え、土表面が乾いてから通常の水やりに戻す.

チェックリスト(習慣化)

  • とぎ汁用ピッチャーと掃除用ウエスをシンク下に常備する.
  • 「塩入り茹で汁は掃除のみ」のルールを家族で共有する.
  • 週1回は植物に希釈とぎ汁、同じ鉢に連続しないようローテする.

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