Table of Contents
毎年夏になると、大切に育てている芝生がなんだか元気がない…なんて経験、ありませんか?
夏場の芝生ケア、なぜ難しい?知っておきたい基本
夏場の芝生ケア、なぜ難しい?知っておきたい基本
いやはや、夏の芝生って本当に手ごわいですよね。
春にあんなに綺麗だった緑が、梅雨明けの強烈な日差しと蒸し暑さで一気に元気をなくす。
正直、「なんでうちの芝生だけこんなに…」って思うこと、私もありますよ。
夏の芝生が難しい最大の理由は、高温と乾燥、そしてそれに伴う病害虫の発生リスクが格段に上がるからです。
人間だって夏バテするんですから、芝生も同じ。
根っこが弱って水分を十分に吸えなくなったり、葉っぱが高温で焼けてしまったり。
さらに、ジメジメした環境は、病気の菌や厄介な虫たちにとっては最高の繁殖場所。
ちょっと油断すると、あっという間に芝生全体がダメージを受けてしまう。
だからこそ、この時期の芝生の夏場の手入れは、他の季節とは全く違う、特別な注意が必要になるんです。
あなたの芝生は、夏にどんなサインを出していますか?
失敗しない芝生の夏場の手入れ:水やりと芝刈りの極意
失敗しない芝生の夏場の手入れ:水やりと芝刈りの極意
夏の水やり、タイミングと量が命
夏の芝生ケアで一番と言ってもいいくらい大事なのが「水やり」なんですよね。
「暑いから毎日たっぷり!」と思いがちですが、これが意外と落とし穴。
水のやりすぎは根腐れの原因になりますし、逆にもちろん足りないとあっという間にカラカラに。
じゃあ、どうすればいいか?
一番のポイントは、芝生が水を欲しがっているサインを見逃さないこと。
朝、芝生の色が少し dull に見えたり、踏んだ跡がすぐに戻らなかったりしたら、それは「水ちょうだい!」のサイン。
水やりは、気温が下がり始めた夕方から夜にかけて行うのがベストです。
日中に水をやると、葉っぱについた水滴がレンズ代わりになって葉焼けを起こしたり、土の温度をさらに上げてしまったりする可能性があるんです。
量としては、土の表面だけでなく、根っこが伸びている深さまでしっかり水が染み込むように、たっぷり与えるのがコツ。
ちょこちょこ表面だけ濡らすのは、ほとんど意味がないと思ってください。
夏場の芝刈り、高めがセオリー
「失敗しない芝生の夏場の手入れ」を語る上で、水やりと同じくらい重要なのが「芝刈り」です。
夏は芝生の成長が早いから、ついつい短く刈りたくなりますよね。
でも、これが夏枯れを招く大きな原因の一つなんです。
短く刈りすぎると、地面がむき出しになって直射日光を受けやすくなり、土の温度が急上昇。
根っこがダメージを受けて、水分を吸い上げる力が弱ってしまいます。
夏場はいつもより少し高めに刈るのがセオリー。
葉っぱを長めに残すことで、天然のシェードになって地面を保護してくれるんです。
頻度としては、一度に大量に刈るのではなく、こまめに刈って常に一定の高さを保つのが理想的。
これも水やりと同じで、日中の暑い時間を避けて、比較的涼しい時間帯に行いましょう。
刈り終わった後の芝のカスは、病気の原因になることもあるので、できるだけ綺麗に片付けるのがおすすめです。
あなたの芝生、夏場の水やりと芝刈り、本当にその方法で合っていますか?
夏のトラブル回避!病害虫・夏枯れ対策と芝生の夏場の手入れ
夏のトラブル回避!病害虫・夏枯れ対策と芝生の夏場の手入れ
「なんか変?」夏の芝生トラブルを見抜く目
夏、芝生が元気がないのは暑さだけが原因じゃないって知ってました?
実は、病気や虫もこの時期に一気に増える厄介者なんです。
梅雨の湿気と夏の高温で、芝生は病原菌にとってパラダイス。
葉っぱに不規則な斑点が出たり、円形に芝生が枯れてきたりしたら、それは病気のサインかもしれません。
特に「葉枯病」とか「ダラースポット病」なんていうのが夏の常連さん。
さらに、コガネムシの幼虫とか、シバツトガの幼虫なんかも、夏に活発になって芝生の根っこや葉っぱを食い荒らします。
朝起きたら、鳥が芝生をつついているのを見たことありますか?
あれ、虫がいる証拠だったりするんですよね。
早期発見がマジで大事なので、毎日芝生を眺める習慣をつけましょう。
これで安心!具体的な夏のトラブル対策
じゃあ、これらの夏特有のトラブルにどう立ち向かうか。
まず基本は、前のセクションで話した水やりと芝刈りを適切に行うこと。
健康な芝生は病気や害虫に強いんです。
水はけを良くしておくのも超重要。
土が常にじめじめしていると、病気の温床になります。
もし病気や害虫を見つけたら、被害が広がる前に迅速な対応が必要です。
市販の殺菌剤や殺虫剤を使うのも一つの手ですが、使う際は説明書をよく読んで、朝夕の涼しい時間帯に散布するのが基本。
そして、いよいよ夏のトラブル回避!病害虫・夏枯れ対策と芝生の夏場の手入れの核心、夏枯れ対策です。
夏枯れの主な原因は高温と乾燥による根のダメージなので、水やりで根にしっかり水分を行き渡らせること、そして芝刈りを高めにして地面を守ることが何より効果的。
もし部分的に枯れてしまった場合は、その部分の土を少し耕して新しい種をまいたり、目土を入れたりする処置も有効ですよ。
ちなみに、芝生用の活性剤や、夏バテ防止に特化した肥料を少量与えるのも、芝生の体力を維持するのに役立つことがあります。
- 夏の芝生によくあるトラブル
- 葉っぱに斑点(病気)
- 円形に枯れる(病気)
- 根っこが食べられる(コガネムシ幼虫など)
- 葉っぱが食べられる(シバツトガなど)
- 全体が茶色く元気がなくなる(夏枯れ)
夏を乗り越えた芝生へ:秋に向けた準備
夏を乗り越えた芝生へ:秋に向けた準備
夏の疲れを癒やす、回復期のケア
灼熱の太陽と格闘した夏が終わり、少しずつ風が涼しくなってくると、芝生もホッと一息ついているはずです。
でも、夏を乗り越えたからといって、すぐに放置は禁物。
この時期の芝生は、言ってみれば夏バテで体力が落ちている状態。
人間だって、夏風邪をこじらせると長引くでしょう?
芝生も同じで、ここでしっかりケアしてあげないと、秋の生育期に本来の力を発揮できません。
特に、夏枯れで部分的に傷んでしまった場所があれば、その回復を促す手入れが重要になります。
水やりは夏のピークほど神経質にならなくても大丈夫ですが、土が乾いているようなら午前中にたっぷりと。
夕方の水やりは気温が下がってくる秋でも、病気を招くことがあるので避けた方が無難です。
秋の施肥で、次のピークを目指せ
秋は、日本の多くの芝生にとって最も生育が旺盛になる「ゴールデンタイム」です。
ここで適切な肥料を与えるかどうかが、来年の春の芝生の状態を左右すると言っても過言ではありません。
夏に消耗した体力を回復させ、根をしっかり張らせるために、リン酸やカリウムが多めの肥料を選ぶのがセオリー。
チッソ成分が多いと葉ばかり茂って病気になりやすくなるので、バランスが大事です。
施肥のタイミングは、地域にもよりますが、大体9月から10月にかけて。
一度にたくさん与えるのではなく、メーカーの推奨量を守って均一に散布してください。
「うちの芝生、もっと青々とならないかな?」と思ったら、nipponplants.comで秋用の肥料を探してみるのも良いかもしれません。
適切な栄養補給で、芝生はきっと期待に応えてくれるはずです。
- 秋の施肥、ここがポイント
- リン酸・カリウム多めの肥料を選ぶ
- 9月~10月が目安(地域差あり)
- メーカー推奨量を守る
- 均一に散布する
- 施肥後の水やりを忘れずに
冬越し準備で、来春に備える
秋も深まり、朝晩の冷え込みが厳しくなってきたら、いよいよ冬越しの準備です。
この時期にやっておきたいのが、サッチングとエアレーション。
サッチとは、刈りカスや枯れ葉などが堆積してできる層のこと。
これが厚くなると、水や空気が土に届きにくくなり、病害虫の温床にもなります。
専用の道具でサッチをかき出し、芝生の根元をスッキリさせてあげましょう。
エアレーションは、土に穴を開けて通気性を良くする作業。
固くなった土壌をほぐし、根が酸素を取り込みやすくすることで、冬の間に根が傷むのを防ぎます。
そして、冬に入る前の最後の芝刈りは、少し長めに残しておくのがコツ。
短すぎると霜で傷みやすくなりますし、長すぎると病気の原因になることも。
地域や芝生の種類にもよりますが、通常の芝刈り高より少し高め、といったイメージです。
これらの準備をしっかりしておけば、芝生は元気に冬を越し、来年の春にまた鮮やかな緑を見せてくれるはずです。
夏の芝生ケア、やりがいを感じる瞬間のために
芝生の夏場の手入れは、確かに手間がかかるように感じるかもしれません。
しかし、適切な水やりや芝刈り、そして早めの病害虫対策を行うことで、夏枯れという最悪のシナリオは避けられます。
日中の暑さを避け、早朝や夕方に芝生と向き合う時間。
それは単なる作業ではなく、芝生の小さな変化に気づき、愛情を注ぐ時間です。
夏の厳しい試練を乗り越えた芝生が、秋に再び美しい緑を見せてくれたとき、きっと大きな達成感と喜びを感じるはずです。
この記事で紹介したポイントを参考に、今年の夏はぜひ、生き生きとした芝生を維持してください。